東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(12)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです

6.静的な矛盾の一致

事事無礙の最も重大な特徴 : 静止的な調和の弁証法(相即と相入の概念に現れる)

 相即 : 有と空(無)との相依関係、一方の否定が他方の肯定の必要条件となりあうこと
 相入 : 有力(現実性)と無力(可能性)との相依関係 ー 一方の現実性が他方の可能性の必要条件になること

 事事無礙 : 相即相入 
 まず、相即によって甲と乙とが否定的に結びついて差別が成立
 次に、相入によって甲が乙の可能性を含み、乙が甲の可能性を含み、相互に含みあって一対一対応し、対等になる
 しかも、この対応は甲と乙とに共通な述語を介して成立するもの
 → 相即が差別性で、相入が同一性
 → 相即相入は差別性を通しての同一性、差別の同一、矛盾の一致
 → 弁証法的

 しかし、矛盾を克服して一致に達するという動的な緊張を含んだ弁証法ではない

 矛盾の一致=差別されたる個物と個物とが静的な対応を保ち、相互に相手の可能性の必要条件となりあって調和
 したがって、事事無礙は静的な調和の弁証法であって、対立抗争の緊張を含まない思想

 このような弁証法は何を意味するか? → 極端な肯定的態度
 差別対立しあうも、その共通の面からみれば相互依存しあい、相互に調和しあうので、否定し排除すべきものは何も無いのだという絶対肯定の態度 ー それが事事無礙の弁証法の意味するところ

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