東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(10)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです

4.解脱体験への重要な論理

 一と十との相即相入は円即前後(系列的総合)という形をとる
 ただ一から十というような有限な場合に限るのではない
 例えば

  

 のように、無限の系列が一個の概念で総括される

 相即相入は単にこの円即前後という形に尽きるものではなく、あらゆる場合に個と個とが相互に必要条件となって、全体を個のうちに含みあうことをいうのであり、しかもその最も重要な適用は解脱の体験への適用である

 個々の事物が無限性を宿して調和しあい、個々の瞬間が永遠を宿して対応しあい、個々の心が全宇宙を宿して感応しあうという積極的な調和の体験に、相即相入・事事無礙の本領がある

 華厳思想の特徴は、そういう体験を単に言表できない非合理的体験として終わらせずに、緻密な論理をもってこれを言表し、合理的思弁によって非合理的体験を支えるところにある
 
 この支えを取り除くと 華厳 → 禅 となってしまう


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント