東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(8)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです

2.一は十を含む

相即と相入について、自然数一から十までに適用

 「もし一がなくば、すなはち十は成らざるが故に、一はすなわち全力なるが故に十を摂する也」

この文章を二つに分ける

① 「もし一がなくば、すなはち十は成らず」
   一が十の必要条件
② 「一はすなわち全力なるが故に十を摂す」
   一が現実(全力)である場合には、非現実(無力)の十を可能性として含む

これを結びつけると、

 「一が十の必要条件で、かつ一が現実にある場合には、一は十の可能性を含む」・・・・・・(イ)

一般化して、共通の述語 f を持つ命題 f(p) が命題 f(q) の必要条件とするならば、(イ)は次のような構造になる

一から十01.jpg

これは論理的に正しい。もし(ロ)の結論を「f(q) は可能である」とせずに「f(q) である」とするならば

一から十02.jpg

としなければならないが、これは後件肯定の誤謬推理である。しかし(ロ)の結論は「f(q) は可能である」なので、この誤謬を犯していない。
必要条件 f(p) が現存するときには、f(q) は現実にはならなくても、成立する可能性があるから。
→ 相入という関係は論理的に妥当な関係→ 合理的な関係

相即も相入も共に論理法則にかなう合理的関係
けして神秘的・非合理性でもなく、不合理な誤謬でもない
可能性という概念を含む高度に合理的関係

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