テーマ:哲学

東洋思想ノート_中国古代論理思想の概要

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 今までは中国仏教について学んできましたが、これはインドからの外来思想が中国化したものでした。これからは中国で独自に現れた古代思想についての論理について学びます。  中国古代思想に占める論理の位置 1.独自な概念の論理学 中国古代思想には、もとも…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(14) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.無(普遍の理)の自己表現 ライプニッツの単子 : 実体  神 : 人格的な創造神   ↓ (根本的に異なる) 華厳の事 : 現象ではあるが実体ではない  廬舎那仏(絶対者) : 普遍の理であって天地創造をなす人格神ではない 相即相入は実体な…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(13) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <4> 仏教思想の頂点 ー 性起 1.すべては絶対者のあらわれ 華厳思想は全仏教の頂点 解脱の体験という非合理なものを、事事無礙・相即相入という論理で的確に合理化 この思想には困難な点がある ① 解脱の体験を求める仏教が思弁の末に走ったた…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(12)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 6.静的な矛盾の一致 事事無礙の最も重大な特徴 : 静止的な調和の弁証法(相即と相入の概念に現れる)  相即 : 有と空(無)との相依関係、一方の否定が他方の肯定の必要条件となりあうこと  相入 : 有力(現実性)と無力(可能性)との相依関係 ー 一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(11)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 5.悟りのあとの正しい判断 華厳思想の論理の特徴 : 事事無礙・相即相入 華厳思想の弁証法的特徴 :    四種法界の思想はすでに段階的弁証法の性格を持つ  ただ、天台の次第の三観ほど明瞭に矛盾を媒介としていないので、はっきりとした弁証法ではない …
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(10)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 4.解脱体験への重要な論理  一と十との相即相入は円即前後(系列的総合)という形をとる  ただ一から十というような有限な場合に限るのではない  例えば     のように、無限の系列が一個の概念で総括される  相即相入は単にこの円即前後と…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(9)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.円即前後(系列的総合)の成立  一と一が合して二となり、二と一が合して三となり、順に進んで十となるのは、一と十とが相即相入しているから  一は十ではなく、十は一ではないが、しかも一でないことは十であることの必要条件であり、十でないことは一であること…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(8)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 2.一は十を含む 相即と相入について、自然数一から十までに適用  「もし一がなくば、すなはち十は成らざるが故に、一はすなわち全力なるが故に十を摂する也」 この文章を二つに分ける ① 「もし一がなくば、すなはち十は成らず」    一が十の必…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(7)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <3>事事無礙の思想 1.相即と相入 事事無礙 : 事と事とが共通の理によって対応しあう。対立しあう主語と主語とが共通の述語によって等しくなる。  Aと非Aとの一致≠「Aは非Aである」  Aと非Aとの一致=Aと非Aとが等しい述語(空と縁起)をも…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(6)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.非段階的弁証法を構成 四種法界の段階的弁証法の構造を図式的に整理 Ⅰ 事法界 ― 「一中一」 ― 主語の実体化。  自己同一性(肯定) ≡ 差別性(否定)   「A は A である」 ≡ 「A は 非A ではない」 Ⅱ 理法界 ― 「一切…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(5)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 2.本質は認識論 事事無礙の思想全般がライプニッツの単子論と良く似ている ライプニッツの単子論の骨子:  個物(単子)は相互に他を写し合う鏡  相互に一対一に対応しうる  個物は全宇宙を自己のうちに写す小宇宙  個物と個物とが相互に写し合って一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <2> 事事無礙の認識 1.四種法界の論理 (a) 事法界 個々の事物を他から区別して孤立的にみた世界 個別の差別性だけをみて、個と個との同一性または共通性をすべて無視する立場 同一なのは個別の自己自身に対する同一性だけであり、つまり自己同一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 5.事事無礙法界(周遍含容観第三) 理事無礙法界で、全は個の中にあるとする しかし、各個の事物の中に同一の理の全体が含まれるならば、あらゆる個々の事物は互いに同じ構造をもち、互いに一対一に対応するはず 個と個とは一対一に対応しあうことによって、互いに他を…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 4.理事無礙法界(理事無礙第二) 事法界:差別の世界 ⇔ 理法界:無差別同一の世界 これらの世界は独立に存在しているわけではない 理法界は事法界の諸現象をに共通な同一性のことであるから、事法界から独立した理法界はありえない 「事がない理がない」「理…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <1> 禅の中に生きる 1.四種法界の説 華厳宗 : 半ば伝説的な人物杜順によって創められ、唐初の賢首大師法蔵によって完成された  ただし、あまりに思弁に偏したため、華厳思想は現実的な力を失い、やがて新興の興味本位の禅宗のなかに吸収されてしまう  …
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(6)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <3> 極端な肯定 1.非段階的弁証法の構造  「一切の法は即空・即仮・即中なり。・・・・・・三諦を円に修して・・・中道に入る」『摩訶止観』  ここで「即」は「不二(不可分)」という意味  「即空・即仮・即中」は「空・仮・中の三諦が不可分な連関をな…
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(5)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <2> 非合理な解脱へー円頓三諦 1.次第の三観を越える 「次第の三観」≒三論宗の弁証法 天台では「次第の三観は華厳宗の思想」として、天台宗自身の立場は、これを一歩越えた「円頓三観」または「三諦円融」にあると主張。  次第の三観 : 段階的弁証法 …
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 5.正反合に相当する段階的弁証法 この思考法は「次第の三観」=段階的弁証法  「次第」=段階  「三観」=弁証法の三命題ー正・反・合に該当  しかし、ヘーゲル弁証法の正・反・合とは多少異なる構造  ヘーゲル弁証法 :   正なる命題の否定=反…
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 4.天台という中道観 「中道第一義諦とは、まへに[従仮入空よりて]仮の空なることを観ずるはこれ生死を空に、のちに[従仮入空よりて]空の空なることを観ずるはこれ涅槃を空じ、二辺を雙遮す。これを二空観を方便道となして中道に会することを得と名づく。 また、初め…
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.単子論との類似と相異  ライプニッツの単子 : 精神的原子であり、意識作用を持つ個物  無意識ともいうべき微小な意識から始まって、一切を明瞭に認識する最高の意識状態に至るまで、連続に移行する段階を含む  → 天台で各々の心が十界を抱合するのに似てい…
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東洋思想ノート_中国仏教_全体主義の真理観(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <1>仏教の定着 1.独特の総合の論理  天台宗は『法華経』に依拠するが、インドにはこれに該当する宗派はなく、まったく中国仏教独特の宗派。  天台智顗(天台智者大師)の力による  天台は、「五時八教」で従来の仏教諸思想を分類  → 独断の面…
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東洋思想ノート_中国仏教_現実の肯定(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.二諦と中道の説(3) なぜ真俗二諦(有と空)が連言の形で総合されるのか? 「両者は相即するものだから並観しなくてならない」と言われる 「並観=連言」ということと解釈 → 「相即するものは連言的に総合される」 真俗二諦が連言的総合で…
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東洋思想ノート_中国仏教_現実の肯定(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.二諦と中道の説(2) 諸法実相と言説(仮名)の関係には次の二つがある  ① 「体(諸法実相)は名言を絶す。・・・・強ひて真俗を説く」  ② 「仮名を壊えずして実相を演ぶ」 諸法の実相は言説によって初めて表現される しかし、言説それ自身は…
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東洋思想ノート_中国仏教_現実の肯定(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 2.龍樹の否定を肯定に 龍樹の場合:  実体観の否定 → 縁起観の肯定 → 肯定と否定との中道という弁証法が成立  実体験すなわち有の立場を必要条件として認めるわけではない  有の立場は徹底的に否定 → 空即縁起という立場が肯定  有の否定=縁起の…
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東洋思想ノート_中国仏教_現実の肯定(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <1> 論理の位置 因明の論理は根付かなかった インドでは論理が極めて重視される ⇔ 中国では論理より実践が重視される インド仏教:因明論理が発達 ⇔ 中国仏教:不立文字などの禅が発達 因明論理の文献が多数翻訳されているが、その論理をすっかり…
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アマテラス・スサノヲ神話(10)

「日本人の神話的思考」の特に「第2章 4.アマテラス・スサノヲ神話ー交換の構造」をテキストとして標題について勉強したノートです。 不等価交換がもたらしたもの 量的だけではなく質的不等価交換 → 「スサノヲの天つ罪」「アマテラスの岩屋戸がくれ」の事件が発生 この補償としての「高天原の神々による死と再生の儀礼と祭祀」 → …
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アマテラス・スサノヲ神話(9)

「日本人の神話的思考」の特に「第2章 4.アマテラス・スサノヲ神話ー交換の構造」をテキストとして標題について勉強したノートです。 天の安の河のウケヒの二重の「交換の構造」 「交換」は二重  ① モノとタマ (霊)の交換 アマテラス : スサノヲの剣(モノ)にタマを与えてカラスキの三女神とした スサノヲ : アマテラスの…
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アマテラス・スサノヲ神話(8)

「日本人の神話的思考」の特に「第2章 4.アマテラス・スサノヲ神話ー交換の構造」をテキストとして標題について勉強したノートです。 アマテラス=女性=天の火、スサノヲ=男性=天の水/地の水の機能 「天の安の河のウケヒ」における「スバルとカラスキの創造」=太陽の死と再生 → 天の岩屋戸神話(日蝕ではあるが) =太陽の死と再生…
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アマテラス・スサノヲ神話(7)

「日本人の神話的思考」の特に「第2章 4.アマテラス・スサノヲ神話ー交換の構造」をテキストとして標題について勉強したノートです。 ホピのソヤルと日本のニヒナメの構造は同型である (ここは構造主義で考えないと受け入れられないと思いますが、、) ニヒナメ(新嘗)あるいはオホナメ(大嘗)は単なる収穫感謝祭ではない。 旧暦の…
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アマテラス・スサノヲ神話(6)

「日本人の神話的思考」の特に「第2章 4.アマテラス・スサノヲ神話ー交換の構造」をテキストとして標題について勉強したノートです。 スバルとカラスキの創造はなぜ必要あったか  天の安の河のウケヒによるスバルとカラスキの創造  勝に乗じたスサノヲの乱暴と天つ罪  アマテラスの岩屋がくれと復活 この日本神話のクライマック…
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