テーマ:哲学

東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(5)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <2> 『易経』の関係論的論理 1.肯定・過程・調和・循環 『易経』の弁証法の四つの特徴  ①肯定の弁証法 ②過程の弁証法 ③調和の弁証法 ④循環の弁証法 ①肯定の弁証法  合理的思考の範囲内で、矛盾を介して新しい肯定を獲得するための論理 …
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東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.陰陽の均衡関係(3) (ニ)「和」 : 正・応・比などの諸概念で語られる陰陽の均衡を実現すること 「和」の好例 : 「家人」の卦の彖伝(たんでん) 「女は位を内に正し、男は位を外に正す。男女の正しきは、天地の大義なり。」 それぞれの人がその陰…
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東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.陰陽の均衡関係(2) (ロ)「応」 : 内卦と外卦との対応のこと        第一と第四、第二と第五、第三と第六の対応  例えば、一方が親として振舞うのに、それに対するものが子として振舞えば「応」  子として振舞わなければ「不応」  …
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東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.陰陽の均衡関係(1) 陰陽 = 相対的二項関係 → 陰と陽との相補関係も意味する a が b に対して陽ならば、b は a に対して陰である (またはその逆)  陽(a,b) ≡ 陰(b,a) 全称化していれば  (∀x)(…
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東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <1> 合理的な占いの書 1.いっさいは陰陽二元の組み合わせ 『易経』 : 元来占いの書物。それに儒教の道徳的解釈が加わって現在伝わっている形になった 易経の思想 : あらゆる現象を陰(消極性)と陽(積極性)との二元の組み合わせによって説明 …
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東洋思想ノート_中国古代思想_形式論理学の完結(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <2> 『韓非子』の矛盾律 1.戦国を背景に鋭い人間洞察  合理性の根本原理である矛盾律が『韓非子』に初めて明瞭に論じられる  後世の儒者たちから悪徳の代表のように非難される  しかし必ずしも悪徳の書ではなく、信賞必罰の思想など、極めて近代的・合…
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東洋思想ノート_中国古代思想_形式論理学の完結(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.同異弁別に三段階 荀子は、同異を弁別の過程は次の三段階に分かれるという  (イ) 天官 : 五感の感覚器官  (ロ) 徴知(ちょうち) : 感覚表象を対象としてとらえる  (ハ) 制名 : 名付けること 感覚器官によって物の性質を感受し…
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東洋思想ノート_中国古代思想_形式論理学の完結(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <1> 『荀子』の正名思想 1.理路整然と名称の結合を説く  孟子・・性善説、 荀卿・・性悪説 → 後世の儒家からは異端視される  荀卿の主張は理路整然として合理的 : トーマス・ホッブスの唯名論と似ている トーマス・ホッブスの唯名論 …
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東洋思想ノート_中国古代思想_合理精神の結晶と矛盾の発見(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 3.一本の棒は無限に折れる 「一尺之棰、日取其半、万世不竭」(一尺のむち、日々にその半ばを取れば、万世つきず) 一尺の俸を順に、1/2・1/4・1/8・・・というように半分ずつに折っていけば、無限に続いて終ることがない   これが詭弁あるいは…
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東洋思想ノート_中国古代思想_合理精神の結晶と矛盾の発見(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <2> 名家の詭弁 「名家」 : 本来は「論理学者」、実際は「戦国時代の詭弁家」 有名なのは、恵施と公孫竜 1.無限大は一つの全体  恵施 「至大は外なし。これを大一というふ」  「至大」=無限大、 「外なし」=自己のうちに全てを包含するも…
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東洋思想ノート_中国古代思想_合理精神の結晶と矛盾の発見(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 5.弁(思考作用)の七法 弁(思考作用)には七種あり 「或・仮・効・僻*・侔・援・推」  *本当はにんべんが無い ① 「或」=「不尽也」   論述の全範囲を尽くさない思考=特殊判断 ② 「仮」=「今不然也」(今は然らざるなり)   仮説→仮の弁=…
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東洋思想ノート_中国古代思想_合理精神の結晶と矛盾の発見(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <1> 最初の中国論理学 ー 『墨子』 1.墨翟の『三表』の説 墨翟の「三表」 : 三種の論証法 (a) 本之者 (b) 原之者 (c) 用之者  (a) 本之者(これをもとずくる者) : 立論の根拠を求める論証    演繹法にあたる (b…
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東洋思想ノート_中国古代思想_不合理の完全排除(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <3> 知の限界の自覚 1.合理的態度の重要条件  孔子は実践における知性の重要さを認めたが、その知性は無制限に働くものではないと自覚していた    「由(子路の名)よ、お前に知るということを教えてやろう。知っていることを知っているとし、知らない…
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東洋思想ノート_中国古代思想_不合理の完全排除(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 <2> 「知命」の説 1.運命を自覚し運命に従う?  正名 : 方法論 ⇔ 知命 : 認識の内容  「五十にして天命を知る」  「命を知らざれば、以て君子たるなし」  命を知る=自己の自由にならない運命を知って、それに従順に従うこと …
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東洋思想ノート_中国古代思想_不合理の完全排除(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 初期儒教(孔子の儒教)『論語』の三つの基本的態度 ① 「正名」の思想 ② 「知命」の思想 ③ 知の限界の自覚  <1> 「正名」の説 1.名を正すことは政治の第一歩  「必ず名を正さんか」(必也正名手) ① 名が正しくなければ、言…
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東洋思想ノート_中国古代論理思想の概要

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。 今までは中国仏教について学んできましたが、これはインドからの外来思想が中国化したものでした。これからは中国で独自に現れた古代思想についての論理について学びます。  中国古代思想に占める論理の位置 1.独自な概念の論理学 中国古代思想には、もとも…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(14) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.無(普遍の理)の自己表現 ライプニッツの単子 : 実体  神 : 人格的な創造神   ↓ (根本的に異なる) 華厳の事 : 現象ではあるが実体ではない  廬舎那仏(絶対者) : 普遍の理であって天地創造をなす人格神ではない 相即相入は実体な…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(13) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <4> 仏教思想の頂点 ー 性起 1.すべては絶対者のあらわれ 華厳思想は全仏教の頂点 解脱の体験という非合理なものを、事事無礙・相即相入という論理で的確に合理化 この思想には困難な点がある ① 解脱の体験を求める仏教が思弁の末に走ったた…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(12)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 6.静的な矛盾の一致 事事無礙の最も重大な特徴 : 静止的な調和の弁証法(相即と相入の概念に現れる)  相即 : 有と空(無)との相依関係、一方の否定が他方の肯定の必要条件となりあうこと  相入 : 有力(現実性)と無力(可能性)との相依関係 ー 一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(11)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 5.悟りのあとの正しい判断 華厳思想の論理の特徴 : 事事無礙・相即相入 華厳思想の弁証法的特徴 :    四種法界の思想はすでに段階的弁証法の性格を持つ  ただ、天台の次第の三観ほど明瞭に矛盾を媒介としていないので、はっきりとした弁証法ではない …
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(10)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 4.解脱体験への重要な論理  一と十との相即相入は円即前後(系列的総合)という形をとる  ただ一から十というような有限な場合に限るのではない  例えば     のように、無限の系列が一個の概念で総括される  相即相入は単にこの円即前後と…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(9)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.円即前後(系列的総合)の成立  一と一が合して二となり、二と一が合して三となり、順に進んで十となるのは、一と十とが相即相入しているから  一は十ではなく、十は一ではないが、しかも一でないことは十であることの必要条件であり、十でないことは一であること…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(8)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 2.一は十を含む 相即と相入について、自然数一から十までに適用  「もし一がなくば、すなはち十は成らざるが故に、一はすなわち全力なるが故に十を摂する也」 この文章を二つに分ける ① 「もし一がなくば、すなはち十は成らず」    一が十の必…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(7)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <3>事事無礙の思想 1.相即と相入 事事無礙 : 事と事とが共通の理によって対応しあう。対立しあう主語と主語とが共通の述語によって等しくなる。  Aと非Aとの一致≠「Aは非Aである」  Aと非Aとの一致=Aと非Aとが等しい述語(空と縁起)をも…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(6)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 3.非段階的弁証法を構成 四種法界の段階的弁証法の構造を図式的に整理 Ⅰ 事法界 ― 「一中一」 ― 主語の実体化。  自己同一性(肯定) ≡ 差別性(否定)   「A は A である」 ≡ 「A は 非A ではない」 Ⅱ 理法界 ― 「一切…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(5)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 2.本質は認識論 事事無礙の思想全般がライプニッツの単子論と良く似ている ライプニッツの単子論の骨子:  個物(単子)は相互に他を写し合う鏡  相互に一対一に対応しうる  個物は全宇宙を自己のうちに写す小宇宙  個物と個物とが相互に写し合って一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(4)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <2> 事事無礙の認識 1.四種法界の論理 (a) 事法界 個々の事物を他から区別して孤立的にみた世界 個別の差別性だけをみて、個と個との同一性または共通性をすべて無視する立場 同一なのは個別の自己自身に対する同一性だけであり、つまり自己同一…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(3)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 5.事事無礙法界(周遍含容観第三) 理事無礙法界で、全は個の中にあるとする しかし、各個の事物の中に同一の理の全体が含まれるならば、あらゆる個々の事物は互いに同じ構造をもち、互いに一対一に対応するはず 個と個とは一対一に対応しあうことによって、互いに他を…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです 4.理事無礙法界(理事無礙第二) 事法界:差別の世界 ⇔ 理法界:無差別同一の世界 これらの世界は独立に存在しているわけではない 理法界は事法界の諸現象をに共通な同一性のことであるから、事法界から独立した理法界はありえない 「事がない理がない」「理…
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東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです <1> 禅の中に生きる 1.四種法界の説 華厳宗 : 半ば伝説的な人物杜順によって創められ、唐初の賢首大師法蔵によって完成された  ただし、あまりに思弁に偏したため、華厳思想は現実的な力を失い、やがて新興の興味本位の禅宗のなかに吸収されてしまう  …
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