東洋思想ノート_中国古代思想_合理精神の結晶と矛盾の発見(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。

5.弁(思考作用)の七法

弁(思考作用)には七種あり 「或・仮・効・僻*・侔・援・推」
 *本当はにんべんが無い
① 「或」=「不尽也」
  論述の全範囲を尽くさない思考=特殊判断
② 「仮」=「今不然也」(今は然らざるなり)
  仮説→仮の弁=仮言判断
③ 「効」=「為之法也」(これを為すの法なり)
  法則のこと
  「効に中(あた)れば則ち是なり。中らざれば則ち非なり」
  「効に中る」=法則に適う→思考は是(正しい)
  「効に中らざる」=法則に適わない→思考は非(誤り)  
④ 「僻」=「挙也物而以明之他」(他の物を挙げて、以てこれを明かすなり)
  譬喩または比較に該当
⑤ 「侔」=「比辞而倶行也」
  辞=命題 なので、これは「二命題を整合的に比較すること」
  「僻」が概念の比較→「侔」は命題の比較
  いずれも譬喩による理解の方法
⑥ 「援」=「子然、我奚独不可以然也」(あなたそうであるならば、私だけがそうでないことがあろうか)
  類推推理  
⑦ 「推」=「以其所不取之、同於所取者予之也」(其のこれを取らざる所を以て、其の取る所のものに同じくして、これをあたふ)
  「其のこれを取らざる所」=「まだ検査されないもの」
  「其の取る所のもの」=「すでに検査されたもの」
  まだ検査されないものが、すでに検査されたものと同じであるという理由に基づいて、一般的な肯定がなされる
  → 帰納法

 弁の七法 : 二種(特殊判断・仮言判断)の判断、三種(演繹・類推・帰納)の推理法
  → 実質的には到底アリストテレスに対抗しうるものではない

6.同異の説

四つの「同」
① 「二名一実、重同也」
  二つの概念が同じ外延を持つ=同義語 
② 「不外於兼、体同也」
  手足耳目などが同一の身体に属するごときもの
  = 異なる性質や事物が同一の基体に属すること
  = 内属性の同一性
③ 「倶処於室、合同也」
  異なる人が同一の部屋に居るようなもの
  = 空間的に同一地点を占めること
  = 幾何学の合同の概念
④ 「有以同、類同也」
  異なるものが同じ性質を持ち、同一の類に属すること

 この四種のいずれでもないもの=「異」

墨家の論理思想 :
 概念・判断・推理の各部門にわたる広い考察の試み
 思考の基本的な型を認識
 これらは古代には珍しい徹底した合理的態度
 しかし、思考の型をとらえただけであって、一貫した原理原則を見出していない

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