東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。

3.陰陽の均衡関係(1)

陰陽 = 相対的二項関係 → 陰と陽との相補関係も意味する

a が b に対して陽ならば、b は a に対して陰である (またはその逆)

 陽(a,b) ≡ 陰(b,a)

全称化していれば

 (∀x)(∀y)[ 陽(a,b) ≡ 陰(b,a) ]

陰と陽とは相補う ⇔ 相補関係は陰と陽との相等でもある → 均衡
→ 一方が陽であれば他方はそれと同じだけ陰 → 両者は釣り合う
『易経』ではこれを「正」「応」「比」「和」などの概念で表現

(イ)「正」 : 陽の爻を陽位、陰の爻を陰位に置くこと

「屯」の卦の例、
 第三(陽)位に陰爻が置かれている → 不正
 他の場合、位に爻が一致 → 正

「正」 の意味 : 陽位にあるものは陽らしく、陰位にあるものは陰らしく
   親は親らしく、子は子らしく、女は女らしく、男は男らしく 振舞わなけれいけない

陽位にあるものが陰らしく、陰位にあるものは陽らしく振舞う
→ 陰陽の均衡を破る → 不正
つまり不正とは「a が b に対して陽(または陰)でありながら、しかも a が b に対して陰(または陽)であることはできない」
論理的には

 ~[陽(a,b)・陰(a,b)] ・・・・・・・(α)

これは一種の矛盾律。陰と陽とは否定関係なので

 陽(a,b) ≡ ~陰(a,b) ・・・・・・・(β)

従って、(β)を(α)に代入すれば

 ~[~陰(a,b)・陰(a,b)] ・・・・・・・(γ)

で。これは矛盾律 → 「不正」は陰陽における矛盾
「不正」が「凶」といわれるのは矛盾は成立しないということ

「正」は一種の同一律。つまり、

 陽(a,b) → 陰(a,b) または 陰(a,b) → 陽(a,b) 

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