東洋思想ノート_中国古代思想_調和への弁証法(1)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。

<1> 合理的な占いの書

1.いっさいは陰陽二元の組み合わせ

『易経』 : 元来占いの書物。それに儒教の道徳的解釈が加わって現在伝わっている形になった
易経の思想 : あらゆる現象を陰(消極性)と陽(積極性)との二元の組み合わせによって説明

この二元(これを爻という)を陰爻(⚋)陽爻(⚊)で示す
この二爻を三つ重ねて
 ☰ 乾 ☱ 兌 ☲ 離 ☳ 震 ☴ 巽 ☵ 坎 ☶ 艮 ☷ 坤
の八卦を考え、これを二組ずつ組み合わせて六十四卦をつくる
この六十四卦によって一切の現象の安定・不安定の状況を説明

 陰(⚋) : 消極性。論理的には否定
 陽(⚊) : 積極性。論理的には肯定

すべての現象には必ず消極性・積極性とを持つ
すべての判断には必ず否定・肯定とを持つ
→ 陰陽二元の組み合わせであらゆる状況を説明するのは合理的

易の論理はすべてを陰陽の相対的関係の上に見ようとする
→ 実体論的な見方よりはるかに現実に良く適合、その意味で合理的

陰陽説の三つの特性
① 陰陽の相対性 ② 陰陽の均衡関係 ③ 陰陽の交替変化

2.陰陽の相対性

 男は女に対して陽である
 男は親に対して陰である

つまり陰陽は相対的二項対立(または相対的二項述語)

任意の個物(事物) a とすると

 (∃y) 陰 (a、y)・(∃z) 陽 (a、z)

が成立すること
「個物 a はある物 y に対しては陰であり、ある物 z に対しては陽である 」
この個物 a を一般化して

 (∀x) [(∃y) 陰 (x、y)・(∃z) 陽 (x、z)]

これが陰陽の相対性の論理的構造

六十四卦の一つ「屯」を図示
八卦.jpg

陰陽は位置によってきまり、物自身の性質ではない

位置に陰陽の別があるのは、事物の陰陽の相対性を空間の座標系で表現したもの
→ 陰位(偶数番)と陽位(奇数番)との座標系

この位置づけは決して厳密な理論に基づいたものではなく、各卦の解釈には、曖昧さや恣意や付会が多い
→ すべての事物を陰(消極性)と陽(積極性)との両面において見、その陰陽を相対的関係によって定める

この論理によれば、人生の吉凶善悪などはすべて陰陽の相対的関係として解釈
→ 状況に応じて善処すれば凶も吉に、悪と善になる

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