東洋思想ノート_中国古代思想_形式論理学の完結(2)

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです。

3.同異弁別に三段階

荀子は、同異を弁別の過程は次の三段階に分かれるという

 (イ) 天官 : 五感の感覚器官
 (ロ) 徴知(ちょうち) : 感覚表象を対象としてとらえる
 (ハ) 制名 : 名付けること

感覚器官によって物の性質を感受して記憶する
その記憶したものを心が対象として知る
この知の対象とされたものに名を付けて、区別を立て、同異を弁別する

認識そのもの起源と契機とを厳密に追及する合理的態度

4.名を論理的に分類

物の同異を定める名は、論理的に次のように分類

 (イ) 単名 : 「馬」や「牛」のような単一概念
 (ロ) 兼名 : 「白馬」のような複合概念
 (ハ) 共名 : 「馬」や「牛」とを総括して「動物」と呼ぶような共通概念
 (ニ) 別名 : 共名の反対概念。「動物」という共名を区分して「馬」や「牛」などとする

 共名=類概念、 別名=種概念

 共名は単なる共名・大共名、別名は大別名・小別名 に分ける
 このように分けるのは、概念の外延上の包接関係と解釈

 このように種類の区別によって概念を定めることが「正名」
 荀子の論理学の中心は定義論

5.正名論による詭弁批判

荀子はこの「正名」の理論で名家の詭弁で批判
三感 : 詭弁には三種あり

 (イ) 用名以乱名(名を用いるのに誤って名を乱す)
 (ロ) 用実以乱名(対象を用いるのに誤って名を乱す)
 (ハ) 用名以乱実(名を用いるのに誤って対象を乱す)

(イ)の例 : 盗を殺すは人を殺すに非ず
 「盗」 (泥棒)は「人」という言葉を表面上含んでいないので、「盗を殺す」は「盗人を殺す」のではないから「人を殺す」ことにならない → 言葉の表面だけを見て意味内容を無視したための誤り 
(ロ)の例 : 山と淵とは平らなり
 対象上の相違を無視して言葉を用いたことに基づく誤り
(ハ)の例 : 白馬は馬にあらず
 「白馬」と「馬」とが、言葉の上で同一でないから対象の上でも同一でない、と考えるための誤り

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