東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(14) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです

3.無(普遍の理)の自己表現

ライプニッツの単子 : 実体 
神 : 人格的な創造神
  ↓ (根本的に異なる)
華厳の事 : 現象ではあるが実体ではない 
廬舎那仏(絶対者) : 普遍の理であって天地創造をなす人格神ではない

相即相入は実体なき弁証法

実体ならざる普遍の理の現れとして世界を見る → 無の自己実現
理は普遍的述語なので主語とならない → それを名詞化して「無」とよぶ

4.無限に流動する多様性の統一

華厳の性起・相即相入の論理は実体概念を用いずして変化における不変式を認める論理

関数による等式 : 変数の変化を通して保たれる不変式。この変化による不変式は無限に流動する多様性を統一するもの。

実体とは変化の外にある不変者なので、実体への固執はこうした流動的な多様性の統一を許すことができない

実体概念を捨てて関数概念を用いるときに、はじめて変化を通じての不変性が認識される
→ 華厳の論理はこの関数思想に近い

しかし、華厳の求めるものは単なる理論ではない
→ 解脱による安心立命・自在な境涯を求め、かつそれを表現している
→ その論理を抽象して、それを西洋思想や近代科学の概念と比較するのは危険で、無意味

しかし、仏教思想、特に華厳思想には緻密な論理があり、その論理によって合理的にものを考えることが解脱の一面であることを忘れてはならない

解脱が般若の智慧であるといわれるのは、こうした合理性を持つから
単なる非合理的体験だけならば、智慧であるはずがない

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