東洋思想ノート_中国仏教_多様性の統一(13) 

これは「東洋の合理思想」という本をテキストとして勉強したノートです

<4> 仏教思想の頂点 ー 性起

1.すべては絶対者のあらわれ

華厳思想は全仏教の頂点
解脱の体験という非合理なものを、事事無礙・相即相入という論理で的確に合理化

この思想には困難な点がある

① 解脱の体験を求める仏教が思弁の末に走ったために、その本来の目的からはなれてしまい、せっかくの思弁もややもすれば空疎に流れて実践を忘れる危険がある。
② 事事無礙は、結局、絶対肯定の認識であるため、却って積極的な生活態度を阻む危険がある。

絶対肯定は、絶対否定と同様に消極的なもの
絶対の肯定は何物をも取り立てて肯定しない
絶対否定はすべてを拒む悲観主義
絶対肯定はすべてを許す楽観主義

事事無礙の思想 : 個物と個物の相即相入による予定調和のため、すべては和解し、すべては善として許される
ライプニッツの神と同様に、華厳思想にあっても、すべての個物を貫いて、これを対応調和させるものは普遍の理であって、これを廬舎那仏(Vairovana)と呼び、一種の神格として崇拝もするのである
→ すべては唯一絶対者の表現として調和し合う → これを華厳思想では「性起」と呼ぶ

性 : すべての現象の本性たる普遍の理、すなわち絶対者たる廬舎那仏のこと。
起 : 「性」の現れ

従って性起は四種法界でいえば、理事無礙にあたるが、 理事無礙の基礎のうえに事事無礙が成立するのであり、性起によって相即相入が成立する

華厳の事事無礙・相即相入の説はこの性起の思想によって支えられる



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