「メールはなぜ届くのか_インターネットのしくみがよくわかる」(ブルーバックス)を読んでみた。

掲題の「メールはなぜ届くのか_インターネットのしくみがよくわかる」衝動買いして読んでみました。なぜ、衝動買いしたかと言うと、先週書いたように、gaccoという日本版 MOOCで「インターネット」を受講していましたので、駅の売店で見つけたとき、副読本として躊躇することなく買ってしまいました。

本題から外れますが、gaccoの「g002.インターネット」は 5/19 開講で、最終課題提示が 6/12 でした。私の成績は次のようにトータルで 91% と、合格判定基準 69% を超えていたので、多分 6/26 以降に終了証をいただけると思います。
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その前の「g001.日本中世の自由と平等」の成績は 100% だったので、今回は理系なのでもっと簡単かと思ってたんですが、意外と成績が伸びませんでした。。
そんな状態だったので、この本買ってしまったわけです。


私は「g002.インターネット」の授業を受けていたので、この本の内容が素直に入ってきました。

この本で良かったところは、

 ① 携帯電話のメールについて説明
 ② 「家庭のネットワーク」について簡単に記述
 ③ サーバマシンの信頼性はさほど必要でなくなった
 ④ SMTP/POP3 よりウェブメールが使われるようになった

というところでしょうか。

まず①ですが、東日本大震災でもインターネットは強かったということが言われていますが、「携帯電話のメールを送れなかった」という噂も聞きます。まあ基地局の問題がありますので、インターネットそのものの問題ではないのですが、携帯電話のメールは少し違うのですね。
実際は各キャリアが持っている携帯用サーバと我々が所持している携帯が独自のプロトコルでやり取りして、そのデータをプロトコル変換してインターネットに流すゲートウェイで繋がっているようです。私はガラケー・ユーザで携帯は本来の電話と簡単なメールしか使ってないので、あまり気がつかなかったのですが、ショートメールとかを考えると当然なのでしょう。。

②の意味は実際に家庭で使う環境は、例えばADSLモデムでLANケーブルでつないでいると思います。そのときのインターネット接続とはどういう意味か?ということを、あまり的確に説明されたことがないんですね。LANはイーサネットで、ユニークなMACアドレスはありますが、IPアドレスがPCに最初から内在しているわけではありません。ここら辺は、DHCP とかの説明で触れられると思うのですが、この本では早いうちにそういうことを明記しているので、初心者は迷わなくて良いと感じました。

③の話題では、かつて信頼性の高いサンマイクロシステムズのサーバマシンの売り上げ減で、オラクルに買収されてしまったようです。どうも安いPCをとっかえひっかえして使うのが今の主流なんでしょうかね。

④は「g002.インターネット」でも触れられていましたが、G-mail などのウェブメールが多く使われる状況になってきて、そのうち殆どのアプリがブラウザを介して動くようになって、PCにはOSとブラウザだけがインストールしてあれば良いという状況にあるとのことでした。そうなると個人のデータがどこかのサーバに存在して、自分のPCにはないということになってきますが、なんか不安ですね。

ちょっと面白かったのはインターネットの母体となった ARPANET 開発の目的は軍事関連であると、この本には書いてあります。これは良く聞話ですね。しかし「g002.インターネット」の講師である村井純先生は「ARPANET は様々な分野で高度科学技術の開発を推進しており、その目的は軍事のために限っ研究開発を行っていたわけではない」と強調されていました。まあお金を出したところは国防総省なので、軍事関連と思われてしまっているとことなんでしょうかね。

というわけで、「インターネットのことをいまさら訊けない」という人には的確な本ではないかと思います。もっと初歩的な段階だとちょっと苦しいかも知れません。

最後に目次を書いておきますが、インターネットの仕組みの概要は主に「4章 データは実際どのように運ばれるのか?」に書いてあり、この部分は「インターネット」本には必ず出ているものだと思います。

―目次を抜書き―

 はじめに

 1章 メールでやり取りするのはデジタルデータだ

   1-1 やり取りするのはすべて1と0

      インターネットで実際にやり取りされているもの
      なぜ1と0なのか
      コンピュータ内では繰り返し演算が行われる
      インターネットで上で通信するのは、すべて1と0

   1-2 デジタルデータの特徴

      アイコラとデジタル
      デジタルとアナログ
      デジタルを拡大すると…
      拡大に耐えうるデジタルデータを作るには
      コラム 動画とブルー・レイディスク

   1-3 インターネットの形

      家庭のネットワーク
      ネットワークが複数結びつく

   1-4 インターネットに欠かせない「取り決め」とは?

      プロトコル=取り決め
      インターネットにはプロトコルがたくさんある
      インターネットでのプロトコルの必要性
  
 2章 メールやウェブページのデータが届くまでの流れ

   2-1 データを人間の役立つ形で表示するため

      デジタルデータは「解釈」で見え方が変わる
      メールをメールとして受け取るために
      主なアプリケーション・プロトコル

   2-2 ウェブページ閲覧における通信

      「インターネット」はデジタルデータを流通させるインフラ
      ウェブページ閲覧の仕組み
      ワールド・ワイド・ウェブの発展
      データを暗号化するアプリケーション・プロトコル

   2-3 電子メールのやり取りにおける通信

      電子メールにおける通信は、郵便配達に似ている
      メールを送信してから届くまで
      メール・プロトコルはちょっとややこしい
      サーバとクライアントの違い

   2-4 複数の相手にメールを送る

      TO、CC、BCC
      メールマガジンという方法

   2-5 携帯電話のメール

      携帯メールの仕組み
      災害時に不通だった携帯電話

   2-6 ウェブメールのやり取りにおける通信

      ウェブメールは、メーラを使う場合と何が異なるのか
      メールの送信と受信にブラウザを使う
      メーラを使う場合との比較
      主流になるウェブメール
      コラム パソコンを買ってもメーラは入っていない 

 3章 ウェブメールとウェブの変化

   3-1 ウェブメールの利点と欠点

      メールはどう「変わった」のか
      どこでもメールを確認できる
      設定がらくちんなウェブメール
      ウェブメールの高機能化        

   3-2 ウェブから提供されるソフトウェア

      ウェブに訪れた大きな変化
      ローカルからクラウドへ
      ウェブアプリ利用のメリット      

   3-3 変わるクライアント・マシン ~マルチデバイス化~

      クライアント/サーバモデルの変化
      マルチ・デバイスへの発展
      ガラケーからスマホへ

   3-4 サーバマシンの変化 ~進化するウェブ・テクノロジー~

      サーバってなんだろう
      マシンは信頼できなくたっていい
      ウェブサービスを可能にする方法

   3-5 企業のクラウド利用とクラウドの危機

      ITの「所有」から「利用」へ
      データはどこにあるかわからない

 4章 データは実際どのように運ばれるのか?

   4-1 データはパケットに分割される

      データは小さな単位(パケット)に分けられる
      パケットに分割する理由
      「相乗り」で運ばれるデータ
      「通信エラー」の対処が容易
      パケットには「ヘッダ」がつけられる
      コラム パケット料金~従量制と定額制
      コラム パケット交換方式と回線交換方式

   4-2 「宛先」を決める仕組み ~IPアドレス~

      インターネットの宛先
      ウェブページ閲覧におけるIPアドレスの役割
      IPアドレスを確認する
      IPアドレスを読む
      市町村名と番地を分けるサブネットマスク

   4-3 名前でアクセスできる、人間にやさしい仕組み ~名前解決~

      ネット接続していれば、IPアドレスが存在する
      IPアドレスの代わりに覚えやすい名前を用いる
      「名前」で通信する仕組み
      なんでも知ってるわけじゃない
      ドメイン名の取得
      多くの人が欲しがるドメイン名

   4-4 枯渇するIPアドレスとその対応

      不足するIPアドレス
      IPの仮面舞踏会
      新しいIPアドレス「IPv6」
      コラム 使用しているグローバルIPアドレスを知る

   4-5 ルーティング ~パケットが運ばれる仕組み~

      ネットワークをたどるデータ
      データのやり取りの実際
      ルータの仕事とは?
      経路情報は伝えられる
      グルグル回ったら捨てる
      コラム インターネットからYouTubeが消えた~

   4-6 送ったデータを利用するために

      「一生懸命やるからごめんね」なプロトコル
      確実に届けるためのプロトコル
      とにかく早く!のプロトコル      

   4-7 データはどうしてまぎれないのか? ~通信のための港、ポート~

      複数の通信は同時に成立するのはなぜか?
      通信には「宛名」が必要だ
      閉じたり開いたりするポート
      サーバマシンは常にポートを開放している
      
   4-8 プロトコルを分類する ~OSI参照モデル~

      プロトコルを分ける
      OSI参照モデルが生まれたわけ
      OSI参照モデルの階層構造
  
 5章 「メールの送受信」の背景にあるもの

      インターネットの誕生
      ネットワークの発達
      「共有」という考え方
      ファイル転送から電子メールへ
      学者と研究者のネットワーク
      認可は必要なく、無料で利用できる
      迷惑メールはなぜ送られるのか
      インターネットのよい点は?
      「管理する人」がいない
      「オープン」とは「誰もが対処できる」ということだ

 おわりに

 参考文献



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