「日経サイエンス」2013年7月号の「揺らぐ境界_非実在が動かす実在」について

いままで「ベルの不等式」について述べてきましたが、掲題の「日経サイエンス」2013年7月号特集:量子の地平線の内容について書いてみたいと思ったからです。今回はそのうち、谷村省吾(名古屋大学)「揺らぐ境界 非実在が動かす実在」について考えます。

「ベルの不等式の簡単な証明(1)_備忘録」「ベルの不等式の簡単な証明(2)_備忘録」はこの記事を参考にして書きましたが、アスペの実験で、 となる説明が私にはよく分かりませんでしたが、その後、 http://www.nikkei-science.com/wp-content/uploads/2013/06/tanimura_nikkei-science-1307-appendix.pdf というPDFを見て、理解した経緯を「ベルの不等式の簡単な証明(3)_備忘録」に書きました。

私の理解したところを述べると、

①アスペの実験でベルの不等式が破られるのは「ミクロの世界では実在概念が間違っている」ということ。
 「測定をしていない物理量も、その値は測定したときと同じように存在しているはずだ」という信念は、当然だと言えない。
②ミクロの世界は非可換。具体的には で、アスペの実験では、このためにベルの不等式が破られる。
③しかしマクロの世界では可換。
④では、ミクロ(非可換)→マクロ(可換)の境界線はどこか?
⑤非可換性は「物理量を動かす」

ということです。
ここで問題は④の「ミクロとマクロの境界線」ですが、物理量を動かすために、どんなスケールでも物理量は微かな非可換を担っているとのことで、我々が見ているマクロな世界は、ミクロな世界が床の上に落とした影ということです。
こう言われても、良く分からないですね。具体的な境界線はハッキリしたものではなく、グラデーションでボケている印象でした。

もう一つ、コラムとして「波動関数の正体」には

「私は、波動関数は対象物体に備わっているものではなく、測定者のものでもなく、対象系の物理量を測定者に見える値に変換するインターフェースだと考えている。波動関数は、ミクロとマクロの世界の地平線上にあり、古典世界から量子世界を覗き見る窓のようなものだ。」

と述べておられます。
大変面白いお話でしたが、私は上手く要約できませんでした。どうか原典を当たっていただくようにお願いいたします。

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